サイト名を「Librahack:岡崎市立中央図書館HP大量アクセス事件まとめ」から「Librahack:容疑者から見た岡崎図書館事件」へ変更しました。以下、その理由について。
釈放後サイトを開設した時、このサイトのタイトルは次の通りでした。タイトル「Librahack:岡崎市立中央図書館HP大量アクセス事件まとめ」、サブタイトル「マスコミ報道だけでは分からない岡崎図書館事件」。
3ヶ月が経過し、いろいろな事実が明らかになり、周知されてきました。このサイトの当初の目的は達成されつつあります。
次の2つの理由から「Librahack : 容疑者から見た岡崎図書館事件」にタイトルを変更しました。理由1. 「大量アクセス」によって問題が発生したと誤解を生む原因になるから。理由2. 6月21日時点では「まとめサイト」として機能していたが、現在はその機能を果たしていないから。
なぜサイト開設当初、サイト名を「Librahack:岡崎市立中央図書館HP大量アクセス事件」としたのか
- サイト開設のために情報収集した時、世間一般にこの事件は「岡崎図書館HP大量アクセス事件」と呼ばれていた
- Togetter – 「岡崎中央図書館HP大量アクセス事件に関する議論」から逮捕時の状況を知った
- 「岡崎市立中央図書館事件」では、タイトルだけから事件の内容が分かりにくいと考え、「HP大量アクセス」を入れた
- サイトの目的上、急いで多くの方々に見てもらう必要があったため、興味を引くタイトルを付けた
「大量アクセス」のルーツ
Webサーバが1日に受信するリクエストとして「大量」と言えない今回のアクセス量が、どこでどう間違って「大量アクセス」と誤認され信じられるようになったか不思議に思います。結果的にそれが捜査機関まで動かし、今でも図書館関係者を信じさせているのは、心理学でいうところの「ラベル効果」や「ハロー効果」の影響なのでしょうか。
「大量アクセス」の出所は2010年3月24日に岡崎市立中央図書館へ三菱電機インフォメーションシステムズ社(以下MDIS社)が提出した作業報告書のようです。「大量アクセス」は、3月24日の三菱電機ISの作業報告書に初出。@keikuma
次に「大量アクセス」が使われたのは、2010年5月25日逮捕時の警察発表のようです。逮捕は17時ごろで翌日の各紙朝刊が同様の表現をしていることから、警察がそういう表現をしたと推測できます。(マスコミ報道:朝日新聞「集中的にアクセス」、中日新聞「インターネットを通じた大量の信号送信」、読売新聞「集中的にアクセス」、日経新聞「アクセスを繰り返して」、毎日新聞「多数回アクセス」)
警察発表を受け、「岡崎図書館事件」と「大量アクセス」がセットで広められることになりました。
そして、2010年9月1日に岡崎市立中央図書館が発表した声明「岡崎市立中央図書館のホームページへの大量アクセスによる障害について」、2010年9月3日のMDIS社『弊社「図書館システム」について』に続いています。